• 生と死のフォーラム
  • 月例NA市民公開講座

    定例会場:群馬ロイヤルホテルのロゴ(入場無料)

    共催:NIPPON ACADEMY・七施精舎

    企画・運営:七施精舎・青山ハルナ事務所・七施舎

いかに生きるかを考え、やがて来たる死を学び、今をより豊かに生きるために

僧侶浅川煕信氏 市民講座「生と死のフォーラム」は2001年8月に始まりました。この講座は、さまざまな角度から、生きること、そして死ぬことについて思索をめぐらし、考える、学びの場として誕生しました。これまでのテーマは多岐にわたっています。ですが、どれをとっても、生きることの本質とは何かを基本にしています。今の社会に最も必要とされているのは、人間としての心の豊かさであり、生き方の豊かさだと思います。私たちはそろそろ、ものやお金に対する個人の過度な執着を捨てて、人は人の幸せのために生きる道、方法論を身につける時にきています。年齢や立場に関係なく、私たちは自分の中に、世のため人のために生きる部分が必要だと思います。それが豊かさなのです。「生と死のフォーラム」では信条や宗教、宗派を超えて、自立した個人の立場で話し、聴き、考えます。思考の自由な創造の場へ、あなたもどうぞお出かけください。

七施精舎主宰・僧侶 浅川煕信氏

生と死のフォーラムによせて..

愛と平和の教会の象徴

留学生と日本語の都「まえばし」を目指す学校法人 NIPPON ACADEMY は、理念である「平和・環境・共生」の実現に向けて努力する上で、人間として根幹的な死生観を、論じ学ぶ場(NA市民公開講座)の提供を通じて、少しでも、市民に貢献したいと願っています。

NIPPON ACADEMY 理事長 清水澄 (群馬ロイヤルホテル 代表)

次回テーマ案内の矢印次回のテーマ

第195回

善因善果、悪因悪果

終わりが良ければすべてが良いわけではない

平成29年
12月4日(月)
午前10時30分

第195回生と死のフォーラム
講師:七施精舎主宰 浅川煕信氏

よく言われる「終わり良ければすべて良し」は「結果がすべて」と相通じています。前向きのように聞こえますが、その中身は、過程はどうなのか、立ち止まって考えてみる必要があるでしょう。 今の時代は、戦後の高度経済成長下に有頂天になった社会が真実の姿を現しているのではないでしょうか。物質主義、商業主義は、物事の本質をすり替えてしまうのです。それが肥大化されてゆく中で、自分の頭で考えることをしなくなり、お任せする体質が定着してゆく、これが理論的な柱になったのです。

「仏の教え」では、因果応報を説いています。「結果がすべてで、終わりがよければ、それで良い」とは考えません。私たちは謙虚にこの一年を顧みて、その中身と過程を検証することが重要です。結果が良いとしても問題の多い一年だったかもしれませんし、納得のゆかない結果であったとしても、中身によっては次につながる可能性は大きいのです。

※講師は変更になることもあります。

第194回

ご先祖さまと共に生きる

平成29年
11月6日(月)
午前10時30分

第194回生と死のフォーラム
鈴(りん)の鳴らし方を教える浅川講師
講師:藤岡市 光明寺住職 佐光慈覚氏

「人間は二度死ぬ」という言葉がありますが、私たちは昔からご先祖さまと共に日常生活を送っております。
皆さまは毎日、お仏壇に仏飯をお供えし、ご先祖さまに手を合わせておられると思いますが、ほとんどの方がこの作法の意味を知らないまま行なっているのではないかと思います。そこで、合掌の意味、鈴(りん)の鳴らし方や回数、お線香をお供えする本数、数珠(念珠)を擦る意味、お経や真言をお唱えする回数などについて、実演を交えながら、仏事全般にわたるお話をしてみたいと思います。
また、現在、霊場巡りをされている方、計画をされている方もおられると思いますので、お参りの仕方や必要最小限の持ち物など、正しい霊場(札所)巡りについて、解説をいたします。なお、百八珠の数珠をお持ちの方は当日、ご持参ください。

※講師は変更になることもあります。

第193回

身不浄観 食不浄観

誰にでも今からでもできる修行

平成29年
10月2日(月)
午前10時30分

第193回生と死のフォーラム
講義中の浅川氏、フォーラムの様子
講師:七施精舎主宰 浅川煕信氏

不浄観とは「観法」の修行形態のひとつです。修行と言うと滝行や山駆け、座禅、行脚、断食などの身体的なものを連想するかもしれません。ですが内面的な「観法修行」も重要です。それは「どんなに立派な人や絶世の美女でも、やがては老いて、病を得て、死んでゆく」「その身体は腐り、亡びる」、その過程を想像して観察し、実相を知る行です。これは食に関しても同じことです。「豪華で美味、贅沢な食事も、食べて消化された後はすべて汚物となって排泄される」、この実相を知るのです。

私たちはどうしても外見に惑わされます。自分にとって都合のよいものには変わってほしくないと願うものです。しかし「仏の教え」では、あらゆるものは変わりゆく哲理を教えています。私たちはその現実をなかなか直視できないので、こだわり、苦しむのです。今から、誰にでもできます。「身不浄観、食不浄観」を常に自らの脇に置いて生きることは、今日的に最も重要な生き方のひとつだと思います。

第192回

ハンセン病

負の歴史を直視し、次世代に継承する

平成29年
9月4日(月)
午前10時30分

第192回生と死のフォーラム
第192回フォーラムの様子
講師:群馬大学社会情報部教授 西村淑子氏

日本のハンセン病隔離政策は、1907年(明治40)年に始まり、軍国主義の台頭とともに徹底されました。戦後、特効薬の普及に伴い隔離の必要はなくなりましたが、国は1996(平成8)年まで、隔離政策を継続しました。国の誤った政策により患者やその家族は筆舌に尽くしがたい苦しみを味わいました。ハンセン病に対する根深い偏見・差別から、今もなお、本名を名のることのできない入所者もすくなくありません。

全国に13ある国立のハンセン病療養所の入所者は1,577人、平均年齢は84.8歳に達しています(平成28年5月1日現在)。群馬県草津町にある栗生楽泉園でも、入所者の減少と高齢化が進んでおり、ハンセン病をめぐる負の遺産をいかに継承するかが大きな課題となっています。

「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」。これは、元ドイツ大統領ワイツゼッカー氏の有名な言葉です。現在、世界中で秩序や価値観が崩れ、社会が不安定になり、危険なナショナリズムが台頭しています。そのような時代だからこそ、二度と過ちを繰り返さないために、負の歴史を直視し、次世代に語り継ぐことが求められていると思います。

2016(平成28)年2月、群馬大学は栗生楽泉園及び同園入所者自治会と包括的事業連携の協定を結びました。群馬大学社会情報学部のハンセン病問題への取組みについて紹介しながら、これからどのように取り組んでいくべきか、地域の皆様と一緒に考えたいと思います。

※本講座は愛と平和の教会の支援を受けた事業であり、宗教活動ではありません。